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結腸タイプ
適切な治療をおこなうための分類
常習性の便秘は、「弛緩性便秘」「けいれん性便秘」「直腸性便秘」の3種類に分類してきましたが、日によって症状が変わることや、他の症状を併発することから、適切な治療が難しいとされてきました。
そこで、便秘の原因となっている障害がどの部分にあるかを細かく分類し、調べる方法が採用され始めています。そのタイプは、「小腸タイプ」「結腸タイプ」「内容物タイプ」「肛門・直腸タイプ」「その他」の5種類に分けられます。
結腸タイプの便秘について
結腸タイプの便秘は、腸管全体の機能低下による弛緩性便秘や、下剤を長年服用することで、大腸の粘膜の色素沈着する大腸メラノーシス、手術による腸管癒着、加齢からくる腸機能の低下などが原因とされています。全てが便秘へ結びつくわけではありませんが、高い確率で便秘を生じることになるため注意が必要です。
腸管癒着について
医学的には「腸管癒着症」といい、開腹手術が必要な虫垂炎(盲腸)や子宮がんの治療をおこなう際に、臓器が空気にさらされ、隣り合った臓器あるいは、腸管とくっついてしまう(癒着)ものをいいます。腸管の癒着は、腸が引っ張られたり、ねじれたりするため、内容物が移動できないことで便秘を起こしてしまうのです。
加齢による腸機能の衰え
60歳以上の高齢になると便秘で悩む人は、男女問わず増加傾向にあります。その理由は、加齢による腸機能、腸壁の弾力の低下などがあげられます。
また、直腸や下行結腸などの腸管壁の弾力も加齢とともに衰え、腸管粘膜の神経細胞の数も低下していきます。これ以外にも、運動量、食事量の減少も要因といえます。このような状態では、腸の運動きが衰え、便を肛門側へ送り出す力も弱くなり、結果として便秘を生じさせてしまうのです。
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